Windows 10 の「サポート終了」まで あと1年5か月
2025年10月14日に Windows 10 は、サポート終了となります。サポート終了前に行うべき対策について解説します。
Windows 10 のサポート終了とは?
パソコンを使っていると、マイクロソフトから Windows 10 のセキュリティ更新プログラムが届くサポートがあり、随時、Windows のバージョンアップがおこなえています。しかし、このサポートが終了すると Windows 10 のセキュリティ更新プログラムやテクニカルサポートが、マイクロソフトから提供されなくなります。Windows 10 利用者は、サポートが終了する前に対応策を検討する必要があります。
● 何も対応しない場合どうなるの?
サポート終了後にパソコンは引き続き使えますが、セキュリティ更新プログラムが届かないと未知のセキュリティホールへの対処がなされなくなり、サイバー攻撃を受けるリスクなど重大なセキュリティ上のリスクが高まります。そのようなパソコンを企業内で使用しているということは、セキュリティ面において会社の信用問題に繋がるリスクもあります。また、サードパーティ製品やアプリケーションのバージョンアップに対応できなく利用が制限される可能性もあります。これらのことから Windows 10 利用者は、サポートが終了する前に OS を Windows 11 に移行する対応策を検討する必要があります。
どんな対応策がある
Windows 10 サポート終了する前に、Windows 11 へのアップグレードが必要です。 アップグレードをするには自動更新機能を使う方法や、公式サイトから手動でダウンロードする方法などがあります。 ※アップグレードをするには、パソコンの条件が出てしまいます。
組織向けの Windows 10 の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU プログラム)が提供されます。 ※ 2024年4月2日 マイクロソフトより発表 Windows 10 ESU は、組織のOS移行を支援する有償サービスで、サポート終了後の最大3年間、セキュリティ更新プログラムの提供を受けられます。利用するには条件が必要となりコストもかかる可能性もありますので、期限内にアップグレードもしくはWindows 11 が標準でインストールされたパソコンを準備することが必要です。
Windows 11 にアップグレードする前に行うこと
01: パソコンの最小システム要件を確認する
Windows 11 が問題なく動くために必要な最小システム要件があり、対応していないパソコンの場合は Windows 11 がインストールできないため、Windows 11 搭載のパソコンへの買い換えを検討することになります。
〈 最小システム要件 〉
– プロセッサ: 1ギガヘルツ (GHz) 以上で 2コア以上の64ビット互換プロセッサ または System on a Chip(SoC)
– メモリ: 4 ギガバイト (GB)
– ストレージ: 64 GB 以上の記憶装置
– システムファームウェア: UEFI・セキュアブート対応
– TPM: トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0
– グラフィックスカード: DirectX 12以上 (WDDM2.0ドライバー) に対応
– ディスプレイ: 対角サイズ 9インチ以上で 8ビットカラーの高解像度 (720dpi) ディスプレイ
02: アップグレードするパソコンのデータのバックアップ
● Windows 11 のインストールで不具合が生じたとき、データの破損が発生する場合もあります。
● Windows 11 をインストールする前に、バックアップは、かならず行いましょう。
● Windows 8 から Windows 11 へのバージョンアップは、とくに注意が必要です。
Windows 10 のサポート期間中に、対策を完了させることで、セキュリティ上のリスクを軽減することができます。
サポートが終了するまでに1年以上ありますが、パソコンが Windows 11 に対応しないスペックの場合は、買い換える可能性も出てきます。2020年の春に起きた納期遅延では、発注してから納期が3か月かかったという事態もありましたので、できる限り早めに対応策を検討することをおすすめいたします。
Windows 11 へアップグレードをしたいけれど、パソコンが Windows 11 に対応可能かどうかよくわからない、不安だというお客さまは、ぜひ福島リコピーへお気軽にご連絡くださいますようお願いいたします。Windows 11 へスムーズに移行し、セキュリティ上のリスクを軽減するなど、さまざまなニーズに柔軟に対応できるご提案をいたします。