「未対応」・「不対応」・「非対応」の意味と違い
対応されていない状態を説明するときに「〇〇〇は未対応です」など使いますが、未対応のほかに「不対応」と「非対応」という場合もあります。それぞれの言葉の意味と違いを解説します。
未対応(みたいおう)
「未」の漢字は「未だ(いまだ・まだ) 」と読むことから「まだ~しない」という、その時点までに実現していない意味があります。
そのため未対応は「いまだ対応せず」「まだ対応しない」など、現時点で対応をしていない意味になり、このあと対応するもしくは対応する予定があるなどの意味合いが含まれています。
【例】: この店はキャッシュレス決済が未対応です。 / この地域は5G未対応のエリアです。 など
不対応(ふたいおう)
「不」の漢字は「○○○しない / ○○○でない 」と打消し・否定する意味があることから、不対応は物事に対してのある取り組みが行われないことをいいます。単純に「対応しない・対応できない」ときっぱりと打消し・否定する言葉です。
【例】: こちらの商品はギフトラッピング・熨斗は不対応となります。 など
非対応(ひたいおう)
「非」の漢字には「それに当たらない / それ以外である 」という意味を表す役割を持ちます。
「それ」とは「本来はなければならないもの・あるべき姿・ある枠組み」のことで、非対応とはそれに特に応じた状態になっていないことをいいます。
本来は対応しなければならないが、特に応じた状態になっていないという意味になります。非対応と不対応はどちらも否定の意味となりますが、意味合いが異なります。
【例】: メーカー直送となるため代引きは非対応となります。 / アルミや銅の調理器具はIHヒーター非対応です。 など
対応していないことを表す言葉「未対応 / 不対応 / 非対応」ですが、似ているようで意味はまったく異なっています。 各種サービスや端末・機種等の説明で使われるケースが多いですが、それぞれの言葉の意味・違いを把握して使い分けしましょう。