雷が落ちてパソコン動かない

異常気象による雷雨が多くなった現代は、雷対策は重要なことです。
落雷によるパソコンの故障は、業務が止まるだけでなく大切なデータを壊す場合もあります。
雷対策について、少しだけ知識を増やしていければと思います。

 

トラブル事例 018: 雷が落ちてPCが動かなくなった

 

● 原因: 雷サージによるパソコン内部へ過電流・過電圧による不具合

〈 対応方法 〉

①安全確認
電源を切る。まず、PCの電源を完全に切り、コンセントからプラグを抜く。
他のデバイスも確認。他の電子機器も同様に確認し、必要に応じて電源を切る。

②初期対応
・放電処置
コンセントを抜いた状態で5〜10分放置し、内部の電気を放電させる。
ノートPCの場合はバッテリーも取り外す。
・再接続
放電後、再度電源ケーブルやバッテリーを接続し、PCを起動する。

③動作確認
電源ランプの確認
電源ランプが点灯するか確認。
点灯しない場合は、電源ユニットやマザーボードが故障している可能性がある。
異常音や異臭の確認
異常な音や臭いがする場合は、すぐに電源を切り、専門業者に相談。

④データのバックアップ
データの保護。PCが起動した場合、すぐに重要なデータのバックアップを取ることをお勧め。
外付けハードディスクやクラウドストレージを利用。

⑤専門業者への相談
修理依頼
自力での修理が難しい場合、メーカーや専門の修理業者に相談。
特にデータ復旧が必要な場合は、データ復旧専門業者に依頼するのが安全。

 


 

雷が近くにきたら、パソコンをシャットダウンしコンセントを抜く+LANケーブルも抜くことが一番の対策ですが、業務が止まってしまうので、簡単にシャットダウンはできないのが現状です。 一番手ごろな対策として、OA電源タップを雷サージプロテクト対応にすることで電源から入る雷サージから守ることができます。ただし、雷による停電の場合は、一瞬でシャットダウンとなりその時に処理していたデータ破損もあります。

ノートパソコンならバッテリーがありますので、突然のシャットダウンはありませんが、ディスクトップパソコンではデータ破損の可能性が高いです。その対策として、無停電電源装置(UPS)を導入しておくことで解決できます。無停電電源装置も出力容量や稼働時間の制限を検討し導入することです。近くで雷が鳴っていなくても遠方に雷が影響して、電圧低下を起こす可能性もありますので、この機会にUPS導入をご検討ください。

また、データのバックアップとしてパソコンと接続しているUSBストレージや外付けストレージの影響も考えていくことは、重要です。 クラウドストレージなら雷の影響は少ないです。

雷対策を含め、前回のメルマガ内容のBCP対策の一環として、ご検討の場合は福島リコピーへお気軽にご相談ください。